この本を手に取った経緯や目的

私自身はソフトウェア開発の現場にいるわけではありませんが、今まで同じコミュニティにいる友達から「アジャイル」という考え方やそれに関連した手法について、教えていただく機会がよくありました。
関連の書籍としてはこれまで「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」「アジャイル・サムライ」「Manage It!」といった本を手に取ってきたのですが、この本ではそれらの本よりもさらに多くの
  • 日々の現場で起こる様々なできごと
  • アジャイルコーチと呼ばれる人のふるまいの前提や理由となっている考え

について知ることができるのでは?と思い手に取りました。

印象に残った部分と理由、その部分についてどう思ったか?

この本全体の内容として「アジャイルコーチのふるまい」について多くの事が書いてあったのが、私の目的にあっておりよかったです。
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こんな時は、こうふるまってみて。なぜならこうだから。
こんな時は、こんなことはしてはいけない。なぜならこうだから。
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というような形の文章としてようやくすることができそうです。
※「なぜならこうだから」の部分については、 「そのようなふるまいをする背景にはどのような考えがあるのか?」といった部分にあたるので、もっとたくさんの箇所で書いてあると嬉しかったなぁ…ということで星ひとつマイナスしました。
また、この本の構成について、どの章にも 「苦難」と「チェックリスト」がついているのが良いと思いました。
「チェックリスト」は読み進める際にはその章のふりかえりになりますし、その章の内容に自分がチャレンジしている時には、文字通りチェックリストとして使えそうです。一方「苦難」については、うまくいかない可能性についてあらかじめ想定をしながらその章の内容にチャレンジすることができそうです。
その他、印象にのこった部分としては下記のようなところがありました。
  • 言葉で伝えるんじゃなくて、見せるのよ
    → 自分はどちらかというと「説明しがち」だなぁという点で。
  • 心の中で次に何を言うかを考えてはいけません。それでは相手に向けた注意がそれてしまいます。
    → 「どう返答する事が、コーチとして良いふるまいか?」と考えがちですが、それ以前に相手がどういう状態にあるか?について観察することが大事だと思いますし、聴きながら返答するというのはかなり難しいと私自身思っているので、良いアドバイスだと思いました。
  • 「なぜ?」→「何をしようとしたの?」
    → 相手への「質問のことば」ひとつで、同じ意図を持って質問していても返答の内容は変わってきてしまうことを、自身も経験していました。この部分以外にも質問の言葉選びについて参考になる部分は多いと思いました。

読み終えて思う事

現場で起こる事は結局はケースバイケースですから「これを読めば全てOK!」なんてことはもちろんないわけですけど、これからどんな状況が想定されるのか?想像もつかない!!なんて方が チャレンジ 前に読まれるのに良い本だと思います。また、現在いろいろなチャレンジをされておられる方が苦難に遭遇した時に、この本に書いてあることとを参考にしながら 「自分のふるまい」や「チームの状況」について考えるにも良い本です。
私自身もこれから時々手に取って読み返すことになりそうです。